川北英隆のブログ

夏至直後の日差しに思う

昨日が夏至だった。今日は日差しが強かった。夏至が過ぎるといよいよ夏休みと言いたいところだが、今の大学の前期は8月初旬にならないと終わらない。鴨川を歩いて大学に通う気もしなくなる。
鴨川の猫はめっきり減った。唯一近く残っていた荒神橋の猫たちも、大規模マンションの建設が始まり、数を減らしたように思える。
川沿いの木々の葉を見ると、少し前まで水彩絵の具のように透明感があったのに、今は油絵絵の具のように質感が目立ってきた。こんな日、山に入るとまだ若い樹の葉が沢に満ちているのだろうと、気分が少し高揚する。
学生時代のクラブでは、梅雨時に夏休みの山行計画を立てていた。吉田神社の近くにあった喫茶店の2階を借りて打ち合わせをした。大学の建物の一角、地下1階に、よく考えると不法占拠していた部室があったのだが、縄張りを狙ってくる他の団体もあり、喫茶店の方が落ち着けたのだろう。梅雨だから当然、雨の日の打ち合わせが多かったものの、この雨がやがてあがり、山に行けるのだと思うと、雨の日の打ち合わせの方が楽しかった。
山に入る日は梅雨明け直後が多かった。祇園祭を横目にバスで京都駅に向かったこともあった。ということは、7月の2週目くらいで前期が終わっていたことになる。大学ではたいして勉強をしなかったが、山に関しては、計画、歩き方、天気図の書き方、植物の名前など、学ぶことが多かった。
今年の京都の梅雨は雨が少ないように思える。日差しが強くなるとともに、入道雲が湧きやすくなり、やがて強い雨になるのか。梅雨は梅雨らしいのが一番楽しいと思う。そうでないと、学生の頃ではないが、夏山の楽しさが半減する。でも、今の大学は梅雨明け後も続くから、最初から夏山の楽しさは半減してしまっているかも。

2015/06/23


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