川北英隆のブログ

築地さとうからラ・ロシェルへ

今週は忙しい1週間だった。おかげで、山に行ったわけでもないのにブログが飛び飛びとなった。忙しかったのは東京での行事や奈良での用事で東奔西走、南船北馬(こっちは?)し、ついでに飲み食いしたから。
今回はメモしておいてもいい店があったので、紹介しておく。
1つは築地の店である。打ち合わせの後、築地に行くというので、どこに案内されるのかと思うと、京橋郵便局の裏にある「築地さとう」だった。それも「今日は鉄板焼き」と事前に言われたので、いわゆる焼き肉をイメージしていた。着くと、郵便局の裏とは思えない(裏なんて表現をしたら怒られる)大きな料亭で、その一角だけが別世界だった。
そういえば、ブログには書かなかった名古屋の「河文」も、その一角だけが別世界で、名古屋の大空襲をよく免れた(?)と思った。
「築地さとう」では最初に出されたコンソメのジュレとウニの一品が、僕としてジュレ(日本語では煮凝り)とウニが好物のため、印象深かった。メインは大きな肉である。但馬産の子牛を松阪で育てたとかいう、肉の大きく立派な固まりを一人ひとり焼いてくれる。もうそれで堪能である。
もう1つは「ラ・ロシェル南青山」である。料理の鉄人に登場していた坂井さんがオーナーシェフの店を、知人が、彼の知り合いに手を回して安く予約したとか。南青山の店の料理長は石井さんという人である。
エビ、タイ、フォアグラ、子牛、カエルなどが上品かつ彩り豊かなソースを身に浴び、野菜をまとって登場する。残念ながら僕は高級な西洋料理の差をあまり認識できないから、「美味かった」以上の感想を持ち合わせない。ただ、最後に登場した何種類ものチーズが、それぞれの個性を主張しながら登場したのは、店の質を感じさせた。
とはいえ、後期の講義が始まった週であり、移動しまくり、打ち合わせ、講演と式にも登板し、慰労会や知人との会合等がまじると、どっと疲れてしまった。今日、土曜日の午前は同志社の非常勤の講義もあった。「今日は調子が悪いな」と思いつつ、数人しかいない院生を相手に、今週最後のエネルギーを使った次第である。

2015/10/10


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