川北英隆のブログ

京都の店・千花

久しぶりに京都での(夕方の)外食だった。祇園の千花を予約した。司馬遼太郎が贔屓の店の1つだったとかを新聞で読み、一度行こうと思っていた。去年だったか、予約したところ、満席だった。
今回、少しの暇ができたので予約を入れたところ、翌日だったにもかかわらず、キャンセルがあったとかで入れた。
入ると、カウンター席が8席、カウンター席から見て背中側に4人のテーブル席がある。2階があり、座敷で個室になっているようだ(何名まで可能かは見ていないのでわからないし、調べてもいない)。
料理は創作日本料理風でもあり、かといって日本料理から大きく離れていない。和え物風の料理が多く、下味に魚介類が入っている。美味しかったのは、ししゃもの南蛮漬け、キノコ(松茸、シメジ)と栗しんじょうの吸い物、鯛のお頭の蒸し物だった。さすがと思わせる。書いて気づくと、和え物風のは入っていない。
全部食べると(もちろん食べたが)、量は多目である。
アルコールは白ワインが合うと思った。そこで、ビール中瓶を1本飲んだ後、すぐにワインにした。ちなみにアルコールのメニューはない。日本酒とか焼酎とか、大雑把に注文するシステムである。大将の好みで仕入れているらしい。ワインは予算を言うとボトルで持って来てくれるようだ(カウンターの客が予算1万円とかでシャブリだったかを飲んでいた)。僕はグラスで白を頼んだ。シチリアのワインを注いでくれた。
千花は星3つの店である。同じように星が付く店ともなると、というか京都のしっかりした店になると、個人の好み次第だろう。僕としては、もう少しあっさり系の、伝統的日本料理に近い店のほうが好みである。もちろん、千花は千花で満足したが。

2015/10/26


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