川北英隆のブログ

岩波・生命保険とのつき合い方

ライフネットの会長の出口治明さんから『生命保険とのつき合い方』を送ってもらった。岩波新書である。帯には「保険料は、必要最小限以上、払うべきではない」と書いてある。
帯の表現はともかく、目次を見ると、その内容はオーソドックスである。言い換えると、手順を踏んで生命保険を説明している。きちんと自分自身のニーズを知り、保険商品の内容も知ったうえで契約しよう、そうすると無駄な(必要最小限以上の)保険料を払う必要がないということが書かれているようである。今日、本書をもらっただけなので、内容を調べたわけではなく、そういう内容だと推察したにすぎないが。
思い出すと(このブログは6年前の4月から書き始めているので、かなりの部分を忘れてしまっていて、ひょっとしてすでに書いたかもしれないが)、保険のセールスで感心したのがソニー生命である。知り合いが、「川北さん、日生を辞めたのだから、一度説明させてよね」ということでやってきた。知り合いとの雑談になるかもしれないものの、まあいいかというので(模擬的?)セールスをしてもらった。
それを聞いて、ここまで顧客のことを思ってセールスするのかと感心した次第である。無理な内容を勧めない。逆に、保険金が多すぎるのではという説明もする。そういう説明をされると、不足を指摘された顧客は契約するだろうと思った。
残念ながら、僕も曲がりなりにも生保会社に勤務していたため、それなりの契約があった(ほんまである)。つまり、不足している部分がなかった。このため、知り合いをほんの少しがっかりさせたと思う(事前に、新たには多分入らないよとは言っていた)。
保険も証券もそうだが、顧客本位のセールスというか、アドバイスが当然の姿である。販売するためだけのセールスでは、いずれ身を滅ぼす。

2015/10/28


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