川北英隆のブログ

九州の山:藺牟田池の外輪山-1

今回の九州でのハイライトは藺牟田池の外輪山だった。藺牟田池の名前は今回の計画まで知らなかった。霧島の西、宮之城の南にある小さな火山である。火口が池になっていて、それを小さな外輪山群が取り巻く。
藺牟田池を有名にしているのは、泥炭形成植物群落である。浮島になり、今でも植物が泥炭を作り出しているそうだ。
今回は入来から車道を歩いて登った。後から地図をじっくり眺めると、車道を歩くのなら藺牟田からの方が短い。もっとも、バスの時刻と相談だろうが。
入来からの車道を往復したものの、車が1台しか通らなかった。それで藺牟田池は寂れた観光地かなと思ったのだが、実のところ賑わっていた。藺牟田から、つまり鹿児島側からの観光客が車でやって来るようだ。
入来温泉のバス停で降り、藺牟田池の車道までは少し難しい。町中の道がいろいろあるからだ。国土地理院の地形図も古い。そこで役立ったのがスマホのナビである。グーグルマップの位置情報を利用した。山の中でもないから電波も届くようだ。以前、都内で使った時は道が多すぎて精度が悪かったが、田舎はばっちりだった。
快調に歩き、時間が余りそうだったので、外輪山から少し離れているものの、入来側からは真正面に見える愛宕嶽(446メートル)に立ち寄ることにした。愛宕ハングライダー場を過ぎ、鞍部に着くと、愛宕神社入口の表示がある。340メートル地点である。
表示があるとはいえ、登る道がほぼないに等しい。踏み跡と、所々に付けられた赤いテープを頼りに登る。林道跡もあってジグザグと複雑だが、上を目指せばいいから、登りは何とかなった。
頂上には倒木で壊れた祠がある。常緑樹で囲まれた静かな頂上だった(写真)。
問題は下りである。最初、尾根を南に下り車道に直接出ようとした。しかし、尾根と道路の間には切通の崖があり、下りられない。仕方ないので頂上まで戻り、往路を引き返すことにした。これが至難だった。踏み跡がよくわからない。方向を定めて適当に下ったが、途中で高度計を確認したところ、下りすぎていることに気づいた。ハングライダー場の尾根が見えるのを頼りに車道を探すことにした。
すぐに小さな谷に出た。ゴミが散乱していた。「何でや」と思い、「そう言うたら、車道からゴミが沢山ほかされてたな」と思い出した。上を向くとガードレールのような白いものが見えた。車道だった。「山奥にゴミを捨てるなんて、とんでもない奴がいるもんや」といつも怒っているが、今回ばかりは助けられたわけだ。
もう1つ、結論からすると、最初に切通まで下りたのなら、切通の上部に沿って「愛宕神社入口の表示」まで戻るのが一番簡明だったようだ。そこで切通の崖がなくなっていたわけだから。薮山からしばらく離れているうちに感が鈍ったようだ。
愛宕嶽.JPG

2016/02/13


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