川北英隆のブログ

野村証券の全保有株を売却する

M証券の社外役員をしているから、株式の売買がままならない。そんな中、野村証券(正確には野村ホールディングス)の株式を売却した。といっても、10万円程度にしかならない端株(単元未満相当)である。
6/21だったか、もう1つ、頼まれた社外役員(正確には理事)に就任する。その手続が始まったところ、新しい会社もM証券と同様、株式取引の制約があるとのこと(当初から知っていたが)。では、すでに保有している株式はどうなのか。その保有株の中で野村証券だけが気になり、問い合わせた。と、できれば売却してくれとの返事だった。
野村証券を保有しているといっても、その株式とは、「残り物」である。当初に購入した後に1割とか2割の分割があった。その後に資金が必要になったので1000株以上の部分を売却した。その時の残りということだ。
でも、この売却には少し寂しい気がした。というのも、日本生命に入社したものの、当時は銀行も証券会社も発展するだろうと思っていた。そこでボーナスなどを使い、住友銀行と野村証券の株式に投資した。日本生命がダメな場合、投資した2社が多少でも補ってくれるだろうと思ったわけだ。
何年か経ち、家の購入資金が必要となったので、保有していた株式を売却した。2社も、その売却リストの中に入っていた。住友銀行は、よく覚えていないものの、端株もきれいに売った。野村証券は端株を残していたわけだ。今回売る前に、野村証券が売買単位を小さくした(100株にした)。これにより当時の単元未満株は、一部が単元株になっていた。とはいえ値打ちは変わらない。手続きも、依然として10株単位の単元未満株があったため、面倒という意味では一緒である。
野村証券は就活で内定をもらった会社である。入社直後に買っていたので、(最高値では売れなかったものの)まあまあの利益も得た。その40年以上前の投資の、残りの部分をついに売却したことに少し感慨がある。
もっとも、これから新たに野村証券に投資するかと問われれば、他にもっと魅力的な企業がいくつかあるから、40年前のようにはいかない。少額だし、今回の売却は当然だろう。ここにも時代の流れがある。

2016/06/13


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