川北英隆のブログ

ソフトバンクの大ボラ緊急速報

夢がなければ何事も始まらないと、カルビーの松本会長が話した。その夢について、日本電産の永守社長は、大ボラが中ボラになり・・やがて夢になり、実現に向かうと話した。その永守社長がホラで負けそうと名指ししたのがソフトバンクの孫さんである。
そのソフトバンクがイギリスの会社、AMR社(株式市場のティッカーはARMH)の全株を240億ポンド(3.35兆円)で買収すると報じられた。ARMHは主に携帯用のCPU(中央演算処理装置)の設計技術を開発、それを他社に使わせ、使用料で稼ぐ会社である。
報道によると、ソフトバンクは、その技術がIoT(Internet of Things)をはじめとする人工知能(AI)へ応用できると期待しているそうだ。
それにしてもすごい金額である。ARMHの価格情報をNASDAQで見ると、PERは予想ベースで37倍である。株価はこの3年ほとんど上がっていない。この会社を、直前の時価よりも43%上乗せして買うという。まさに大ボラである。
とはいえ、タイミングとしては狙いすました感がある。イギリスのEU離脱により、ARMHの本国、イギリスのポンドが下落した。NASDAQで株価が下落しているわけではないものの、ここ1年間、株価的にはあまり冴えない。ソフトバンクがアリババやガンホーなどの持ち株を売却して資金を作っていた本心は、今回のような大規模な買収だろう。
この狙いが成功するかどうかは不明である。というか、僕にはそこまでの専門知識がない。とはいえ、孫さんはいつまでも若い経営者である。リスクを取る時には取りにいく本来の経営者だと思える。だれが聞いても「ホラやろ」という事業に挑む。
日本の経営者に、孫さん的な人物がもう少し(数%でいいから)いれば、「日本株にもっと投資したい」と思えるだろう。現実には、ちまちましたサラリーマン経営者が掃いて捨てるほどいる。本当に残念である。孫さんが成功しても失敗しても、日本の経営者にとって尊敬に値するだろう。

2016/07/18


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