川北英隆のブログ

コンゴ中央部の港町キサンガニ

コンゴ川下りはキサンガニというコンゴ民主の中部の町から始まった。ここから上にはスタンリー滝があり、船の通行ができない。探検家のスタンリーが発見した。キサンガニのベールギー植民地時代の名はスタンリービルだった。
この地理的な条件のため、奥地の物資は一度キサンガニに集められ、コンゴ川を下ってキンシャサにまで運ばれた。キンシャサより下のコンゴ川は滝を含む急流となるため、集められた物資は鉄道によって大西洋(コンゴ川の河口、マタディもしくはボーマ)に運ばれた。現在、キンシャサとマタディの間の鉄道は利用されていないようだった。
そのキサンガニには首都のキンシャサから飛行機で入った。実のところ、この飛行機が大変だった。予定日には飛ばず(操縦士のサボタージュだと言っていたが、正確な理由は不明)、翌日になった。要するに1日遅れた。
しかもキンシャサ空港の国内線は無秩序に大混雑である。個人で旅行する場合、最難関だと思える。我々は現地ガイドの案内で何とか乗れたが、機内持ち込み手荷物の重量チェックまである。混乱の中で、その手荷物がどこかに消えるのではないかと心配した。しかも、空港使用料が15ドル必要だと突然聞かされた。パスポートも要求される。ちなみに国際線の場合(帰りに利用する)、55ドル取られる。
ようやくキサンガニに着いた。飛行場は町の東側20kmの地点、国道3号線と4号線が合流した所にあるのだが、それが国道だったとは地図で確認して初めてわかった。そのくらいの田舎道だった。舗装してあったから、それが国道の証拠かもしれないが。
写真はキサンガニの岸辺・港である。ちょっとした桟橋らしいものがあり、そこから乗船する。小さな船(写真の丸木をくり抜いた船)は適当に停泊している。周囲は品物の上げ下ろしや乗客でごったがえしている。
キサンガニの岸辺.JPG

2017/01/11


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