川北英隆のブログ

メモリー技術とAIのこと-1

サンディスク日本法人社長、小池淳義氏の話を聞く機会があった。話題の東芝と提携し、四日市でフラッシュメモリー工場を増強している。東芝のことは質問するなと前置きがあり、掲題の話があった。
結論は、今後のデータストレージ量が飛躍的に増大するので、そのデバイスとしてのフラッシュメモリーの需要も増大すると。もちろん、デバイスの進化と競争、その結果としての単位当たりの記憶コストの低下が今後も続くので、サンディスクの事業が安泰との発言は何もなかった。
2015年現在、人類が保有しているデータ量は、紙のものも含めて8ZB(ゼタバイト)だそうだ。今のパソコンが積んでいるメモリーは1TB(テラバイト)の単位である。ZBはTBの10億倍である。KB(キロバイト)が1000バイト、TBが1兆バイト、ZBは10垓バイト(兆の10000万倍が京:けい、その10000倍が垓:がい)である。それが、2020年に44ZBにまで増えると予測されているらしい。
2020年頃まで、世界でフラッシュメモリー工場がどの程度新設されるのかは判明している。その生産計画の値からすると、データ量に対してメモリーは不足していると計算できるらしい。HDDでもデータを記録できるものの、反応速度(レスポンス速度)からすると、HDDの需要は伸びないとも。
そのサンディスクだが、HDD大手のWD(WESTERN DIGITAL)社が買収した。WDは、これからのメモリーはフラッシュメモリーが主役だと明確に戦略を打ち出しているとのこと。つまり、WDはそれまでの本業だったHDDからフラッシュメモリーへと完全に軸足を移している。過去の本業というしがらみを捨てきれない日本の大企業と大差である。これがアメリカ企業のダイナミズムだと感じた。
小池氏は日立出身である。大規模な工場を立ち上げたこともある。日本がメモリーで敗退したこともあり、2006年にサンディスクに移った。日本に対しては、「世界的視野での日本(人)の貢献が重要」と語っていた。これが小池氏の考えるグローバルだそうだ。


2017/03/16


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