川北英隆のブログ

1日インターンシップって何や

2018年の学生の就職活動に関して、経団連が1日のみのインターンシップも可能と決定したらしい。インターンシップって企業の現場を知ることに目的がある。それが1日だけって何のこっちゃである。
これまでもインターンシップとは、学生を就職活動に呼び寄せるための企業側の名目作りだった。インターンシップに参加するとその後の就職活動に有利になるのは当たり前、そう学生は考えているし、企業側もそのように扱ってきた。
とすれば、1日だけのインターンシップって、同じ大学出身で就職した先輩が、在学中の学生を呼び集めて、「わが社はこんな会社で、こんな仕事をして・・素晴らしいさかいに入社してや」と紹介するのとどこが違うのか。インターンシップと名づけた会社説明会になること請け合いだ。
経団連たるもの、情けないというか。そんなことで日本の未来を取り仕切れるとは到底考えられない。少し前に書いたように、経団連の上部に大した企業が少ない証拠だろう。
就職活動は学生の勉学を妨げる。そうでなくても大学に来ない学生に、来なくていい絶好の口実を与える。期末試験でさえ、「企業に呼ばれたので、何とかならないか」と教員に堂々と要求する時代である。そんなことで、優れた人材が育つわけがない。
学生に勉強させるための最後の砦は文科省なのだが、これまで実質的に何もしてこなかった。本当は、「就活で講義を休むなんて許されない、ましてや期末試験を抜けるのなら、その講義の単位は与えないこと」とお触れを出すべきである。このくらいの宣言をしないことには、企業の横暴がなくならないだろう。
現実はと言うと、誰もが知っているように、そんな発言は一言もない。せいぜい、「遺憾だ」という意味不明の言葉でお茶を濁す程度だろうか。
ということで、こんな日本社会は遺憾である。「あかんが」かな。

2017/04/11


トップへ戻る