川北英隆のブログ

20年間やった仕事を降りる

先月で20年間以上、ほぼ毎月やってきた仕事を降りた。市場情報を提供しているQUICKが、株式市場関係者と債券市場関係者に相場予想を含めたアンケートを実施している。QSSと呼んできた。その質問の作成である。
担当していたのは、そのうちの債券市場に関する質問である。正確に覚えていないが、1996年頃から始まったかもしれない。なかなか興味深い仕事で、債券関係のアナリストや投資家の代表者が5人前後集まり、毎月の特別質問(時事的な質問)を作成している。その時の議論で、「こんなことを考えているのや」と思うことが何度かあった。
このアンケート作りのメンバーから3月末で降りた。降りるのは僕だけかなと思っていたら、より先輩の浅野幸弘氏も降りるという。このQUICKのアンケート調査の創始者でもある。その浅野幸弘氏と僕との送別会的なものが先週の金曜日にあった。
挨拶をさせられた。急に指名されたので、急に思いつき、次のことを喋った。
浅野さんは日本生命時代の5年先輩である。直接の上下関係はなかったが、ほぼ同じような経済調査と証券関係の仕事をしてきた。僕が浅野さんの影を追っていた。証券投資に関して理論的な仕事を浅野さんがしていて、それが大きな目標となった。その浅野さんが日本生命を辞め、大学の勤務となり、やはり僕がその後を追った。こうしてQSSでも一緒になり、一緒に辞める。という具合である。
その浅野さんは71歳らしい。僕として入社した当時(1年後かも)から、浅野さんを知っていた。それから40年以上が経った。年齢を理由に仕事を辞めるのは仕方ない。

2017/04/19


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