川北英隆のブログ

吉田類の酒場放浪記の店

これも先日、中目黒の藤八という居酒屋に入った。東京に出向くチャンスを利用し、知人と打ち合わせを兼ねて飲むことにした。このことを直前にあった他の会合の終りに伝えたところ、「中目黒、おしゃれですね」と言われた。
中目黒なんて日比谷線・東横線で通過したことはあるのだが、降りたことがない。事前に聞いていたところでは大衆酒場のようだったので、「大衆酒場が好みなので、おしゃれという評価なんかな」とも思った。
中目黒には目黒川が流れている。桜並木が続いているため、お花見の季節に賑わうそうだ。それと、本当の意味でおしゃれな店が並び始めたという。都心に近く、高級住宅街になってきたからだろう。
駅から降り(高架になっているので、駅から下りてでもあるのだが)、大きな通り(山手通り)の信号を渡って高架の線路沿いに進むと、すぐに目黒川を橋で渡る。と、居酒屋が並んでいて、藤八の看板がすぐに見える。
店の中は典型的な居酒屋である。入ったのは19時だった。混んでいるが、回転もする(寿司ではないが)。椅子席を予約してあったものの、2つ席が空いていたので、横に別の客が来た。
何を注文するのかと壁に張られたメニューを見ると、吉田類の写真があった。横に、「吉田類お薦めの高知の酒」もある。「確かに、酒場放浪記で訪れても不思議やないな」と納得する。そこで、ホッピーから入った。
酒の肴は美味い。アルコールも高くない。最後に飲んだ「焼酎のヤカン割り」(焼酎を、比率は不明ながら水で割り、ヤカンに入れて出してくれる)は、どのくらい残っているのかが見えないため、なかなか危険である。
つい長居をした。日比谷線で都心部の宿泊場所まで戻ろうとしたが、日比谷線は広尾止まりになっていた。「知り合いのK氏がこの付近に住んでるな」と思いつつも、タクシーで帰らざるをえなかった。

2017/04/26


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