川北英隆のブログ

虫の一日

昨日、梅雨に入ったとか。気象庁のご託宣だから、雨の日が続くかどうか不明だが。比良に登ったのは、そんな梅雨直前の、晴天のピークだったようだ。虫達も、晴天に気分を良くしていたと思う。というのも、その日は2つ、虫の事件があった。
明け方、山に出かける前、パソコンでニュースと天気を確認してたら、目の横を黒い影がすうっと落ちていった。網膜剥離になった知人から、その瞬間は目に黒い点ができ、広がっていくと聞いている。このため、黒い影は嫌なものなのだが、そのまま消滅したので、「ひょっとして・・」と思った。
じっと目を凝らすと、絨毯の上に黒いゴミのようなものが落ちている。5秒おきくらいに目をやっていたら、数回でその黒いゴミがなくなった。「やっばしハエトリグモか」と安心した。それにしても、糸を使い、天井付近から床まで長い距離を下りてきたことになる。
その日の晩、山で疲れたので早く寝るため、顔を洗い、居間に戻ろうとすると、廊下の壁の黒い影が目に入った。大きな塊が白い壁にへばりついている。新聞紙を丸め、その塊をたたき落とした。成人(?)したゴキブリである。壁の上で潰れたら嫌なので軽く叩いたため、下に落ちても動いていた。そのため苦労した。
この数年、ゴキブリを見なかった。ゴキブリにとっても晴れた日は気持ちいいのか。散歩してたら、つい部屋の中に入ってしまったのか、それともリュックか買い物カゴに付いてきたのか。
いずれにしても虫に縁のある一日だった。そうそう、比良では毛虫が何匹か木の葉から垂れ下がっていた。オトシブミもいた。こちらは愛嬌である。
早朝のハエトリグモ、翌日も部屋の中をうろうろしていた。まだ部屋には獲物が少ないはず。コップで捕獲し、窓の外に放してやった。ゴキブリのせいで地獄に落ちても、クモに救われるようにと。

2017/06/08


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