川北英隆のブログ

釈迦岳からリトル比良-3

釈迦岳から北東に比良の東の主稜を縦走する。尾根は、多くは背の低い広葉樹に覆われ、東側は所々切れ落ちている。花崗岩質の尾根で崩れやすいようだ。その分、見晴らしが良い。960メートルのヤケオ山から北に大きく下る。道が荒れている。登山者が多いからだろう。
下り終え、少し登り直すとヤケ山に着く。ここで北小松からの道を分岐する。というか、北小松とヤケ山の間はメインの登山道である。
もう一度下ると寒風峠である。学生時代、友人の三浦君と、初冬だったと思うが、北小松から楊梅滝を見ながらこの峠に上がったと記憶している。また、同志社の教員の時代、ゼミ生と合宿し、楊梅滝まで散策したこともある。
今回、寒風峠からさらに北東へ尾根を歩く計画だった。この尾根がリトル比良である。
リトル比良は全般的に、比良のメインの尾根と比べ、広葉樹林が多く残っている。その分、尾根からの展望が少ない。道はしっかりしているが、やはり歩いている人数が少ない。
寒風峠から東北東に登り直すと滝山である。頂上の直下で道は北に折れる。次の嘉嶺ヶ岳と呼ばれるピークとの間は、なだらかなピークが連続していて、尾根がはっきりしない。道も、それらのピークを巻いたり越したりで、少し複雑である。
とはいえ、道標はしっかりしているし、道も明瞭である。名の付けられたピークをちゃんと踏もうとすると読図が欠かせないだけというところか。
嘉嶺ヶ岳を下ると舗装道路に出る。鵜川越である。峠から北に大きく登り、岩阿砂利山を越す。道は東に向くようになる。少し下り、登り直すと尾根に大きな岩が点在するようになる。それを過ぎると鳥越峰に着く。
鳥越峰から、東に伸びる尾根(見張山経由、高島へ)と、北に下る尾根とに分かれる。今回は北に下った。下る途中、オウム岩がある。武奈ヶ岳からの尾根や琵琶湖の展望が素晴らしい。さらに下り、鳥越と呼ばれる鞍部に着く。鞍部から少し登ると尾根は東を向く。ここから、木の間に鳥越峰とオウム岩がよく見える。
尾根を東にたどる。小さなピークが続く。その最後のピークが岳山である。洞があり、石の観音様が祀られている(写真)。
ここから下るだけなのだが、参道としてよく踏まれていたのだろう、道が雨水で掘られて荒れている。ガレ場も2箇所通過する。中腹に岳観音の社跡がある。
賽の河原と呼ばれる所で林道に出るが、ここは林道を歩かず、直進する。再び林道に出て、歩きづらい下りが終わる。最後に獣避け柵を開けて村に出る。後は近江高島駅まで15分程度である。
岳山の観音様.JPG

2017/06/07


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