川北英隆のブログ

山部から芦別岳に登る-1

滝川から根室本線の始発に乗り、山部に向かった。この根室本線、かつての幹線なのだが、今では完全にローカルである。富良野までは特急もあるらしいのだが、そこから先は1日6本のようだ。
しかも、2016年の台風の影響で、根室本線の狩勝峠越え付近が崩壊し、今はバス代行輸送である。この復旧に10億円もかかる(10億円しかかからない?)というので、JR北海道は復旧を躊躇し、根室本線の崩壊区間の廃線も視野に入れているとか。
10億円のために幹線を廃線するのかとも思うが、今回の旅行でほとんど学生以外の乗客のいない状態を目の当たりにすると、さもありなんとも思い、同情する。たとえば、かつての炭鉱の町、赤平、芦別ともに何もなかった。
芦別の先の富良野は、ラベンダー畑の少し南に位置する。少し賑わいがあった。この地域、(今回もそうだったのだが)ラベンダーの季節には宿泊施設がなかなかとれない。施設が少なすぎるようだ。多分、普段の状況からして、ホテルを作ったところで大して儲からないのかもしれない。
今回はラベンダーを素通りし、富良野から南に向かった。富良野盆地が東西に細くなり、山部に着いた。富良野から2駅である。1駅の間が長いのだが。
夕張山地は富良野付近で始まり(ほぼ真西の富良野西岳が立派だった)、山部付近で芦別岳という山地の最高峰に至り、さらに高山植物の固有種で有名な夕張岳に達する。岩峰の多い、見栄えする山々である。
山部の駅前にタクシーがある。営業所が開いているのかどうか見た目ではわからない。僕は念のため、前日に予約していた。
駅から芦別岳の登山口まで、歩いても1時間かからないと思うが、出発時間が遅いため(できれば5時台に駅から出発したかった)、また日差しも強いので(そう予想したので)、タクシーにしたわけだ。1200円程度だった。
写真は駅のプラットフォームからの芦別岳である。山部駅、かつては急行の停車駅だったそうだ。線路が単線であることと、駅の真西が草原で木材置き場になっているのがわかる。この路線の駅の多くがたかだかこの程度である。
山部からの芦別岳.JPG

2017/07/21


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