川北英隆のブログ

滝川は西部劇の町のようで

午前中に千歳に着き、駅弁大学ではないけど札幌駅前の北海道大学で知人と会い、夕方に滝川に入った。大学構内はさすがに北海道なのだが、札幌駅前は何の特色もない。この点、滝川は別の意味で特徴があった。
滝川はというと、小樽、札幌を通り旭川まで行く函館本線にあり、根室本線の始発駅でもある。とすれば大きな町だろうとイメージしていた。
時間的余裕があったので、札幌から普通電車に乗って滝川に着いた。まず、普通電車の本数の少なさに驚く。小樽、札幌、旭川の間といえば、北海道の中で人口と産業の集積している地域なのに。滝川の手前の岩見沢付近までしか集積していないのかもしれない。
滝川駅の改札を出ると、休日だったとはいえ、人通りがほとんどなかった。背の低い家が散在する雰囲気で、ビルは駅前の1棟と、少し遠くにネットに登場していたホテルがある程度か。
翌日の食料をと、コンビニかよろず屋を探してかなりの範囲を歩いたが、それらしき店を見つけられなかった。正確には、魚を並べた店があった。他の食料も買えるのかもしれないが、入るのを遠慮した。
商店街があるものの、相当の割合で廃業しているようだ。「そういえば」と思い出したことがある。宿泊の予約をするため、市の案内サイトを頼りに電話したところ、最初の先で「やってたんですが、廃業しました」との返事があった。
食料とまったく関係ないのに、宝飾店や芝居小屋らしきものが開いていた。飲み屋も何軒か見つけた。夜の飯は何とかなりそうだと、この点では安心した。
かつて滝川は、根室本線沿いの赤平や芦別で掘られた石炭の集積地だったとか。不似合いな店は当時の繁栄の名残なのだろう。まるで西部劇に出てきそうな、草(tumbleweed)の転がる町のようだと思う。風も少しあったし。
ようやく見つけたのが洒落たパン屋である。「最近開店したようで珍しいなあ」と思いつつ、ブドウの入っていないブドウパンのような塊(塩パン?)を買った。朝と昼の2食分である。これに、持参したポカリの粉末を水に溶いて飲めば食事になる。
翌日の話ながら、このパンが塩辛くて食べられた代物でなかった。仕方ないので、朝に数切れ食べたものの、残りは非常食として持参したままになり、結局はほかした。
夕食は駅近く、ホテルの隣にあった焼き肉(ふく鳥焼肉の店)だった。滝川はジンギスカンの町でもある。いつもの感覚で、カルビ、ジンギスカン、馬刺しの3品を頼んだ。これが、それぞれ100グラムかそれ以上ありそうな量だった。そこで「野菜やろ」ということで、慌ててキムチを追加した。これも量があり、こちらは嬉しかった。実はこの店、大繁盛だった。安いからだろう。
いろんな意味で不思議な町だった。
そうそう、安ホテル(おい川)は、風呂が共同、畳の上にベッドというスタイルだったが、こざっぱりしていて、商売(ビジネスではない)や山登り向けにはぴったりだった。

2017/07/21


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