川北英隆のブログ

スペインの窓から黒猫を観察

祇園祭の鉾の組み立てが始まった日、スペイン料理屋に行った。街中にあるバラッカという店で、パエリアの種類が豊富である。スペインはパエリアが締めやろと思っているから、最近、この店を好みにした。
前回行ったときは1階の席だった。その時に2階にも席があることを知った。カミさんが今回は2階というので、店員に案内してもらった。
この店、民家を改造してある。2階席の通り側には小さな窓があり、庇に花が植えてある。その植木越しに往来を眺められる。それも、碁盤目の角に近いから、縦の通りも横の通りも見える。
スペインの生ビールを飲み、ワインを傾け、スペインのつまみやウサギのロースト(小さな肉)をほおばり、ときどき通りの眺めもおかずにしていた。
工事が始まるのだろう、囲いのある空き地に黒猫が1匹入ろうとしているのに気づいた。ふんふんと匂いを嗅ぎ、少し思案しつつも、身をかがめ、するっと囲いの中に入っていった。京都の中心部といえども、大通りを外れると民家が多い。当然、猫も飼われているか、独立して住んでいる(ノラ)。
別の黒猫も見た。それもいくつも。話題のヤマトである。近くに集配所があるのか、次々と車を押しながら通っていった。
京都に来る観光客が多いため、人通りも、外人が乗る自転車も多い。店屋が繁盛するから、通りに停まっている車も多い。そんな混雑の中、手押し車での配達でさえ窮屈そうに見える。ところで、大混雑する錦への配達はどうするのだろうと、他人事(猫事)ながら心配になる。
いずれ、集配所に自分達が取りに行くのが標準形になるのかもしれない。とりあえずのところ、ピンポーンと家まで来てくれる黒猫に感謝である。

2017/07/12


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