川北英隆のブログ

大文字山と二条大橋の猫

昨日の朝、寒冷前線が通過し、少し秋めいた感じの朝だった。研究室に用事があったので、山越えしてみた。北からの風が強かったのだろう、夏で傷んだ葉がたくさん落ちていた。その中に樫の実(かっちん)も混じっている。
まだ青い かっちん一つ 北の坂
という感じである。
日曜日の大文字山はできれば避けたいと思っている。人が多いから。今日なんかはトレラン、マウンテンバイクまで混じっていた。「もっと暑い日にやれや」というところだが。
山ではツクツクホウシの声が一番大きかった。アブラゼミやミンミンゼミも鳴いてはいたが、最盛期を過ぎているようだ。ヒグラシの鳴く時間帯ではなかった。
今日はキツツキの音が多かった。秋に向けて活動を活発にしているのかもしれない。キイロスズメバチも何匹か見た。今年はハチが多いかもしれない。
研究室での用事を終え、帰りは鴨川を歩いた。河原のススキの穂が出始めていた。アカトンボもたくさん飛んでいた。水の中の魚も大きくなっている。
二条大橋の下を通った。1年近く続いていた補強工事が1月ほど前にようやく終わっている。と、橋の下の囲いの中に猫の餌入れが置いてあった。実は1週間程前に見たときにはなかった。
「ひょっとして」と思い、囲いの中をのぞき込むと、三毛猫が工事用の資材の上に座っていた。「生きてたんか」と声をかけておいた。「もう1匹(キジトラ)はどうしたんや」と聞いてみたが、目を細めてこちらを見ているだけだった。
鴨川の猫達の姿がなくなった。水害や、優雅人が橋の下から撤去させられた影響が大きい。荒神橋のようにマンション建設のせいもある。その中で、二条大橋の三毛猫だけが唯一の生き残りに近い。

2017/08/27


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