川北英隆のブログ

日本価値創造ERM学会の出版

日本価値創造ERM学会という、ある意味マニアックな学会がある。昨年まで、その会長を務めていた。初代が刈屋武昭氏、次が僕で、現在は加藤康之氏である。この学会、昨年が創立10周年だった。その記念にシンポジウムを開催し、出版した。
出版物のタイトルは『企業の価値創造経営プロセスの新たなる体系化をめざして』である。プログレスという出版社にお願いした。アマゾンに並んでいる。
昨年、創立10周年を記念して4回のシンポジウムを開催した。テーマは、第1回「ESGの観点から見た価値創造と資本市場」、第2回「規制哲学転換の下での金融機関経営の在り方と今後の展望?金融機関の価値創造、ERMの進化の方向」、第3回「価値向上に向けた企業の動き?ESGの観点から見た価値創造と資本市場」、第4回「企業における価値創造ERMの実践?多様な実践の形態からERM実践のあり方を考える」となっている。
今回の出版はこの4回のシンポジウムをとりまとめたものである。
公的年金とくにGPIFによるESGへの注力、世界的な金融規制の変化とリスクアペタイト・フレームワークの導入、コーポレートガバナンス・コードとスチュワードシップ・コードにおける企業と投資家の対話、そして東京電力や東芝や富士フィルムの経営に欠如していたリスクマネジメントという視点、これらを理解する上での一助となる出版物だと自負している。

2017/09/10


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