川北英隆のブログ

ヌスビトハギ

という植物を知っているだろうか。僕も先日、初めて名前を確認した。どんな植物か。名前のとおり、ハギ(萩)に似ている。葉もそうだし、ピンクの小さな花もそうである。
違うのは、花の数が少なく、多分ハギよりは小ぶりだと思っている。葉はハギよりも大きいのではないだろうか。以上は直接比較したことがないので、うろ覚えの頭の中での比較である。
最大の差は、ヌスビトハギの実である。早くから結実し、しかも服にすぐに引っ付く。いわゆる引っ付き虫というかくっつき虫というか、その類の植物である。
この植物が京都大学で繁茂している。生命力が極めて高いらしい。
実は昨年、わが実家に育っているのを確認した。その時の経験で、ヌスビトハギという植物に気づいた。それまでは、本当にハギの一種かなと思ってしまっていた。
昨年、草を刈っていると、そのヌスビトハギの実が大量に服に付いてしまったのである。その実を取ろうにも簡単ではない。
今年はその振り払った種が大量に芽吹いたようである。前回で要領を知ったので、若い芽を刈り取ったが、それでも来年も戦わないといけないだろう。
思うに、大学で何かに拍子にくっ付けてしまったのではないかと思っている。というのも、実家の近くでは見かけないから。
写真は大学で撮ったヌスビトハギである。ピンクの花と、真ん中付近に実が写っている。小さなカメラだったので、しっかりと写っていないが。
先日、一斉に草刈りをやっていたことから、写真のために苦労して見つけた。とはいえ、草刈りを逃れた若い株が何本もあった。来年もヌスビトが満開になるだろう。
そうそう、何故ヌスビトと言うのか。引っ付き虫のことをヌスビトと言うらしい。そもそも、ヌスビトの意味に「人を罵るときの言葉」とあるから、大量に付いた引っ付き虫を「こんちくしょう」と取り払うことに由来しているのかもしれない。
ヌスビトハギ.JPG

2017/10/05


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