川北英隆のブログ

セコガニを食べる

京都もいよいよ冬に突入しようとしている。この季節の名物と言えば、千枚漬けもそうだろうが、セコガニ(コッペガニ)である。有名すぎる松葉ガニ(ズワイガニ)の雌である。それを食べた。
前にも書いたように、子供の頃の関西ではお昼のおやつだった。値段をはっきり覚えてはいないが、母親が夕食のおかずプラスアルファとしておやつに買ってくれた。多分高くはなかったのだろう。夜にも2匹目を食べたのかどうか覚えていない。美味かった記憶だけがある。
関東での生活の30年近く、セコガニなんて最後近くまでお目にかかれなかった。関西に戻ってくると、この季節、店頭に普通に並ぶ。やはり美味い。
写真が今日食べた(食べられた)セコガニである。雌だから卵を抱えている。殻を割ると内子というか、赤いカニの内臓(卵巣)がある。両方とも美味い。
これも以前に書いたかどうか。高校生の頃だったか、松葉ガニ(雄)を食べに日本海に旅行したことがある。松葉ガニは大きいから、さぞかし内子も大量に食べられるのだろうと期待していたら、何もなくてがっかりした。内子の部位のことを知らなかった。
あまり言い触らしたくないのだが、ズワイガニは、高価な雄よりも、比較的(はるかに?)安価な雌の方が圧倒的に美味い。とはいえ、雌は小さくて脚の身がほとんどないから、食べるのに面倒である。雄、松葉ガニはお殿様向きと言えるかも。だから高い。
せこがに.JPG

2017/11/13


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