川北英隆のブログ

実際の公的年金の受取年齢は

前のブログの続き。僕は何歳から公的年金を受け取ったのか、もしくは受け取ろうとしているのか。65歳からである。真剣に計算したわけでなく、ほとんど直感的にそうした。
そう直感した大きな理由には2つある。1つは、たとえ長生きしたところで、健康に生きられる年齢に限度があると思ったこと。それに、早く死んだら国に得をさせるだけである。もう1つは、年金制度の悪化である。
少し真面目に考えると、65から70歳までの死亡率は年率1.5%、この分はマイナスの金利に相当すると考えていい。
年金制度の悪化リスクを年率何%相当と考えるのかは難しいが、年率2%としておこう。
この2つの要素を足し合わせると年率3.5%になる。
一方で後ろ倒しによって公的年金の増える率が年8.4%だから、計算したマイナス分を引くと、実質的に公的年金の増える率は年率4.9%となる。
この4.9%を大きいとみるのか、小さいとみるのか。
僕は4.9%を小さいとみている。政府は、公的年金の支払いを遅らせてもらい、手元に残った資金を運用できる。その運用益として4.9%は十分期待できる。5年とか10年でみて4.9%に達しない時もあるだろうが、それは経済が悪化し、年金財政も悪化する時だろう。その場合、公的年金制度の悪化に拍車がかかるので、年金制度の悪化リスクは年率2%を超えてしまう。
それに、僕自身が運用したとして、年4.9%以上で運用できるとも思っている。
さらに、年金って元気なうちにもらわないと意味がない。ボケてしまえば、もらったという認識もなくなる。ネコに小判、ブタに真珠かな。ネコとブタに謝らないといけないが。
65歳からもらっているのは以上のような理由だろうか。いずれにしても後付けに近いが。

2018/02/21


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