川北英隆のブログ

東京霊域案内:於岩神社

わが家で暮らしていた猫の名前にちなみ、新川(最寄り駅は茅場町)にある田宮於岩稲荷神社に参った。かつて東京から京都に転居するときも来た。縁起のためである。四谷にも同じ神社がある。
「東海道四谷怪談」を演じるとき、祟りがないようにと演者が田宮於岩稲荷神社を参ったらしい。今はビルの谷間の神社である。明治座と朱色も鮮やかな賽銭箱が置いてあり、芝居との関係を忍ぶことができる。
ところで、田宮於岩稲荷神社のある新川は酒問屋が並んだ町並みだったらしい。隅田川を経由して船が入った。今でもその名残がある。ミツカン、白鹿、日清オイリオなどの看板を見つけることができるし、少し前まではキリンの本社があった。
この新川、実は霊岸島と呼ばれている。霊厳寺があったことに由来するらしい。田宮於岩稲荷神社といい、東京の霊域のように感じてしまう。
写真は田宮於岩稲荷神社の扁額と明治座と書かれた賽銭箱である。
田宮於岩稲荷岩神社-1.jpg

2018/03/26


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