川北英隆のブログ

サンタフェは軽井沢似とも

サンタフェはニューメキシコの州都である。標高2200メートル程の高地にある。高原の町なので、内陸の砂漠地帯(正確にはステップ)にしては快適、人口も6万人とこぢんまりしている。アメリカに住んでいた友人Oが、「ニューメキシコの軽井沢」と表現していた。
高地にあるため、列車から降りて歩き始めると、少し息苦しく感じる。寝不足かも知れないが。回りには4000メートルの山もある。少し雪が残っていた。
小さな町なので、鉄道の駅から歩いて中心部まですぐである。市内には観光用だろう、無料の巡回バスが走っている。高台にある博物館に行くにはバスを使うことになろう。
歩くと、開拓当初に建てられたスペイン風のカトリック教会、原住民(インディアン)の建物(日干しレンガを積み、土で固めた丸っこい感じの建物、アドビと呼ばれている)が残っていて、もしくはその様式を真似た建物が建てられている。このため、独特の景観がある。
このブログを書いていて、画像ソフトのアドビ(Adobe)と関係あるのかと気づいたのだが、直接の関係はないらしい。Adobeは創業者の自宅近くの川の名前から取ったとある。もっとも、その川の名前が現住民の言葉に由来しているかもしれないから、無関係ではない可能性が大きい。
料理がメキシカンなので(食べていないが)、建物の軒先に赤くて長いトウガラシがぶら下げられている。これがまた名物の風景になっているとか。
町全体は芸術で知られているようだ。高級住宅街が高台にあり、また原住民のトルコ石や銀の細工物の伝統もあり、その中に知識人が移り住んで創作しているようである。
写真は現存するアドビの建物である。内陸の砂漠地帯、温度差の激しい環境も、この建物の中に居れば安定しているのだろう。人間用の蟻塚みたいなものだ。観光の対象になっていて、入口にはトウガラシがぶら下がっている。そうそう、入口のターコイズ(トルコ石の)ブルーもサンタフェの色として有名である。
サンタフェのアドビ.JPG

2018/03/28


トップへ戻る