川北英隆のブログ

ピトン・ド・ラ・フラネーズ-1

シラオスでの昼食とワインの買い物を終え、次の目的地、活火山であるピトン・ド・ラ・フラネーズに向った。その大きなカルデラの縁、標高2350メートル付近にある山小屋(ヴォルカンのロッジ)を目指した。このロッジは、車で行けるため大勢を収容できる。
大雨で削られたシラオスの南側の出口へは厳しいヘアピンカーブである。南の海岸線近くまで出て少し東に進み、すぐにピトン・デ・ネージュとピトン・ド・ラ・フラネーズに挟まれた広い谷を北に向って上がっていく。
ロッジに到着したのが夜の9時頃だったのでよく分からなかったが、翌日、同じ道を通った時に気づいたのは、ロッジ自身が大きなカルデラの中にあるのではないかということだ。
そもそもピトン・ド・ラ・フラネーズの山頂部は大きなカルデラの中にある。そのカルデラは西側が崖になっていて、100メートルから150メートル落ち込んでいる。東側は寄生火山の活発な爆発(約2年に1度)のため、海側に流れる溶岩で覆われている。
このメインのカルデラの外側に、さらに大きなカルデラが広がっているように思える。やはり西側が100メートル程度の崖になっている。ただし、そのカルデラは雨の侵食を受け、南と北の両側が大きな谷となって、今は消えているようだ。
写真はロッジからすぐ、カルデラの縁から見たピトン・ド・ラ・フラネーズの山頂部である。下のカルデラが溶岩で埋め尽くされていることがわかる。手前に見える寄生火山はレオ火口と呼ばれている。山頂部の左側の裾にも寄生火山がいくつか小さく見える。
実はこの裾にある寄生火山の1つか2つ、数日前まで噴火していた。この写真を撮った日から、カルデラへの立ち入りが再開された。ラッキーだった。
ピトンドラフラネーズとカルデラ.JPG

2018/04/28


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