川北英隆のブログ

ピトン・デ・ネージュに登る-3

稜線を歩き始めた。目標はその日の泊まり、2478メートルにある山小屋だ。サラジ渓谷とシラオス渓谷の分岐点でもある。
稜線に出てから小屋まで、基本は緩やかな登りなのだが、1箇所だけ少し大きな下りがある。谷が稜線というか平らな地を削っている。いずれもっと削られるのだろう。
天気は霧だったが、雲は薄い。それで、時折日が差し、写真のように虹を作ることもある。なお、この写真でも、左側(エルブール側)が切れ落ちているとわかるだろう。
ただし、夕方になると雲がもう少し分厚くなり、小雨になった。風がなかったので、僕は傘を差して歩いた。
どこの山でもそうだが、いくらゴアテックスの雨具を着たところで、暑いのは暑い。風がなければ、また下草をかき分けなければ、傘の方が便利である。最近の傘はえらく軽量なので、リュックの中に入れておいて荷物にならない。
稜線に出てから小屋まで2時間半かかった。通常は1時間から1.5時間。かかりすぎだと思うが。
小屋は大きい(ただし、他に小屋はない)。ベッドは3段だった。寝具(毛布)が付いていて、ベッドの板の上に大きなクッションが敷かれている。食事はクレオール料理である。ラム入りジュースが食前酒として付いていた。
ビールなどの飲み物も売られているが、買わなかったので(持参のウィスキーをちびちび飲んでいたので)値段は不明である。
ピトンデネージュの虹.JPG

2018/04/24


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