川北英隆のブログ

ついでに竜石山へ

太郎坊宮から下りると近江鉄道の太郎坊宮前駅が近い。市辺駅の隣である。そこから電車で戻ってもいいのだが、もの足りない。そこで事前に見つけていた竜石山に向かった。
箕作山の山塊を西に向かって車道を適当に歩いた。行きの登山口に戻り、そこから北西へ、安土に向かう。
実のところ、箕作山の北にある繖山(観音寺山)に登り、そのついでに繖山の尻尾ともいうべき竜石山をと思っていたのだが、仕事疲れからそんな気力も残っていなかった。繖山をはるか昔に登ってしまっているので、新たな気力も湧かなかった。
安土街道と名付けられた車道を歩いた。歩道もある。箕作山の姿が次第に大人しくなり、ついには新幹線から見る平凡な丘になった。新幹線の線路をくぐるから当然か。
それにつれ、進行方向の右手に繖山、左手に竜石山の2つのコブが大きく見えてくる。左手(西側)のコブが竜石山である。少し南側(左横)には一昨年登った瓶割山も近い。山の中、木下で寝ていた狐は元気かな、どんな暮らしをしているのかなと思ってしまう。
新幹線の線路は国道8号線に沿っている。それをくぐると、再び田んぼの風景になる。地形図に南腰越とある箇所で繖山の尻尾を越えるのだが、南側からは登っていない。北側に向かって下っているから、やはり「越」との地名だと納得する程度である。
この南腰越の左手には近江八幡市の安土支所がある。支所を過ぎると車道が分かれる。左手に折れ、少し下る。150m程進むと、人家(工場?)の手前で山に向かった道が分かれる。チェーンで車が入れないようにしてあり、草が茂っている。ほとんど誰も使っていないようだ(夏、草が茂ると入れないだろう)。
その道に入る。正面に土手が見える。支所の駐車場のようだ。土手に沿って右手に進む。道が消えてしまう。仕方ないので、2つのコブの間(峠)を目指して登る。草や灌木の少ない植林部分が登りやすいが、それでも少し苦労する。
峠部分には、何のためか知らないがJRの名の入った新しいコンクリート杭が3本あった。頭部が鮮やかな赤に塗られていた。周囲には黄色いビニールテープもあった。
峠から直登するとすぐに山頂である。植林の中で展望は皆無である。帰りは往路を戻った。
元の登り口に戻り、そこから北北西に歩くとJR安土駅が近い。
写真は竜石山の登りで見つけたショウジョウバカマである。登った箇所が浅い沢状だった。その湿気がショウジョウバカマに適しているのだろう。小さいながら群落になっていた。
20180405ショウジョウバカマ.JPG

2018/04/08


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