川北英隆のブログ

医療費食い逃げ外国人と逮捕

海外からの旅行者が病気や怪我をして病院で手当を受けたのに、代金を払わないまま帰国するケースが多いとある。そんな外国人の再入国を認めないようにしようとか。当然だろう。もっと言えば、再入国させたとして、食い逃げした医療費を払わないのなら逮捕だろう。
こう思うのは、医療費ではないが、同じような例を知っているから。
知り合いの教員がシンガポールに1年間住んでいて、向こうで少し仕事をしたおかげで収入があったらしい。1年が経ち、帰国した。その後にもう1度シンガポールを訪れ、数日滞在した後に出国しようとしたところ、出国させてくれず、留置されたそうである。
理由は、1年間住んでいた時の収入に対し、シンガポールで税金を払っていなかったから。
その時、払える現金を持っていなかったので、シンガポールの知り合いと連絡を取り、現金を借りて税金の支払いを済ませ、ようやく留置を解かれたとのことである。
シンガポールは管理社会である。そこに1年間住んだのが知り合いの教員の「不幸」ということになる。
これに対して日本はルーズすぎる。簡単に重要書類を「廃棄し、改竄する」くらいだから、データの集積がないは当然かとも思う。海外旅行者にとっては幸運の国だろう。
海外旅行客が病気になり、怪我をするのは十分予想できる。政府として、旅行客にもっと来てほしいのなら、その対応も十分に考えおくべきである。それとも、観光客を呼ぶ省庁と、医療を施す省庁が異なるから対応ができていないのか。そもそも、観光客に何が起こるのかイメージできていないのかも。
ついでに書いておくと、日本人として海外旅行するときには、旅行先で病気や怪我の治療費を払えるようにしておくべきである。発展途上国では応急処置だけで済ませ、早急に帰国すべきだろうが、その時、新たに航空チケットを購入しないといけないことも多い。海外旅行保険への加入と、多額の支払いが可能なカードの所持が望ましい。
日本の病院はまだ親切だから診察や処置をしてくれるのだろう。そんな親切な国ばかりではない。最悪は大使館に連絡することだろうが、案外日本大使館は冷たいかも。そう噂されている。

2018/05/01


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