川北英隆のブログ

ファイナンス学会の大会に出席

今日は日本ファイナンス学会の年次大会だった。場所は地下鉄竹橋の一橋大学、というか一ツ橋の一橋かな。久しぶりにセッションの司会(座長)と討論者の役割が回ってきた。
一ツ橋の一橋大学は如水会館の隣にある。建物に入るのは久しぶり、ひょっとして東日本大震災のとき、避難がてら如水会館のレストランで紅白のワインを飲んで以来かもしれないと思う。が、多分もう一度入った可能性が高い。
それはともかく、学会での報告を聞いていつも思うのは、「文系の研究とは何なのか」である。僕も含めてだが、研究内容とは、世の中の当たり前を追検証しているだけではないのかと思うことが多い。
実務に携わっている者の肌感覚に合致しているのかどうかを検証することが多い。肌感覚に合っていなければ実務家から「アホやな」と言われ、肌感覚に合っていれば「そらそやで」と言われる。あまりいいことがない。
つまり、文系といえども、研究の創造性と言わないまでも、独自性が問われている。
そんなことを考えながら、一ツ橋から東京駅まで歩いた。涼しかったので「ちょうどええやん」と思っていたが、さすがに東京駅まで歩くと汗をかく。
将門の首塚を囲むように、三井物産ビルの新築工事がかなり進んでいた。首塚は何事もなかったように佇んでいたし、そこに植えられた大きな木も堂々と茂っていた。木々の茂みは虎の威を借りているだけかもしれないが。
日比谷通りに出ると、かつて大きくて目立った東京海上のビルが、他のビルの谷間に沈むように建っていた。昭和50年代からあったはずだから、ぼちぼち建て替え時だろう。すでに計画があるのかもしれないが。「このビルが消えると、最初来た頃の東京ってどこにあるのやろ」と思う。
それにしても日曜日の東京というか大手町界隈は静かである。ジョギングしているのがいるが、界隈に住んでいるお金持ちか。東京の中心部は、残念ながら山から遠いのだが。というのは負け惜しみか。

2018/06/24


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