川北英隆のブログ

何でアゾレス諸島に行くのか

とは野暮な質問、山があるからに決っている。ピコ島にあるピコという名の山が目的だった。ピコとはポルトガル語でピークのことだから、アゾレス諸島では山として他を圧倒していて、山と言えばピコ島のピコしかないに等しい。
このピコ山(山という名の山)は2351メートルあり、ポルトガルの最高峰である。隣国スペインの最高峰がカナリア諸島のテイデ山(3718メートル)だから、山に関しても両国は似ている。
アゾレス諸島は9つの大きな島からなる。グーグルアースで見れば明らかなように、大西洋の真ん中を貫く地球の割れ目の上にある。アイスランドもそこに位置していて、2つは割れ目つながりである。
ここからほぼ明らかなように、アゾレス諸島の島は火山によって形成されている。今回、9つの島のうち、順にサンミゲル島、テルセイラ島(空港のみ)、ピコ島、ファイアル島に降り立った。
基本は飛行機での移動となるが、ピコ島とファイアル島の距離は8キロなので、フェリーを使う。なお、フェリーは海が荒れると欠航となるため、それを使う場合は予備日を設けるのが基本らしい。
アゾレス諸島はヨーロッパとアメリカの中継基地とともに、捕鯨の基地でもあった。また、ワインでも有名で、ピコ島では石組みをしてワインを育てている。このワイン畑は世界遺産に指定されている。念のために書いておくと、醸造されたワインが世界遺産ではない。
写真はファイアル島に向かうフェリーから見たピコ山である。形としては岩木山、島の山としては利尻岳に似ている。
20180715ピコ山.JPG

2018/07/15


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