川北英隆のブログ

関電の黒部専用鉄道に乗る

欅平の駅ではトロッコ電車を降りなかった。少し進んでトンネルに入り、そこで降りた。次にエレベータに乗る。200メートルだったと思うが、上部に上がり、そこで別のトロッコ電車に乗り換えた。
乗り換えたトロッコ電車は欅平への車両と比べてさらに小さい。観光と併用ではないので、ヘルメット着用となる。
途中、火山の熱のために難工事となった「高熱隧道」を通る。今でも温度が明らかに高く、硫黄の臭いもする。
それを抜けると仙人ダムの下で黒部川を渡る。黒部専用鉄道で唯一、外の空気に触れられる場所である。地図で確認すると、近くには仙人湯や阿曽原温泉があり、その繋がりが「高熱隧道」だったとわかる。
仙人ダムを過ぎるとすぐに黒部川第四発電所前に着く。地下の発電所である。4基発電用のタービンが運転している。2基は東芝製、2基は日立製である。日立製はすべて国産、東芝製は海外の部品が混じっている。「うーむ」である。
発電設備を見学させてもらった。現在は遠隔操作だそうで、基本は無人運転である。タービン(水車)はクローム鋼をくり抜いてできている。羽の内部は黒部川の砂粒が当たるため、微妙に削れている。水の勢いが実感できた。
そうそう、2002年、中島みゆきが紅白歌合戦に黒部ダムのトンネルから生中継で出場した後、この黒部川第四発電所の応接室で泊まったそうだ。本当はトロッコ電車でもう少し下に行き、関電の宿舎で泊まる予定だったが、少し歩く必要があったそうだ。「疲れてた」ということで、発電所のソファーで寝たとか。
写真は、仙人ダム下で黒部川を渡ったときのトロッコ電車である。そこで下車させてくれた。
20180729トロッコ電車・仙人谷.JPG

2018/07/29


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