川北英隆のブログ

黒部ダム見学で憂さ晴らし

というわけで、黒部ダムを終着点とする関電の見学旅行は有意義だった。大学時代から社会人になってすぐの頃まで毎年ほど通った北アルプス、今どうなったのか確認できた。かつての黒部ダムの記憶は薄いものの、今回は勢い良く観光放水もなされていた。
ダムと黒部川の対岸にある立山をアップしておく。超広角レンズを持参しなかったため、普通の広角では斜めに写すしかなかった。大きな景色である。
ダムは観光客で賑わっていた。中国系が多かった。森と水と岩と、そして7月なら残雪も多い。世界でもそんなに多くない景色である。
ダムからはトロリーバスで扇沢に抜け、大町に出た。扇沢も大町も懐かしかった。最後に来て30年は経っているかも。そもそも、北アルプスに最初に入ったのは大町からだった。最初に見た主稜は、数日前に写真をアップした赤牛岳だった(正確には主稜から少し離れているのだが)。
「でも」と思う。最近、冨山方面から北アルプスに入るのが不便になっているか、料金が高くなっている。
4年前、冨山を経由し、親不知から朝日岳まで登ったときは、関西からの特急が冨山まで走っていた。新幹線ができた今は、金沢で新幹線に乗り換えるか、第3セクターの列車に乗り換えないといけない。
さらに昔、大学時代は夜行列車を使った。今どきそんなものは走っていない。社会人になってから、新宿発の急行夜行列車を使っていたが、今はどうなっているのか(調べれはすぐにわかるが、調べても仕方ない)。
金沢での乗り換えで、「へえっー、どうなってるんや」と思い、看板を見上げながら歩いていると、何かが足にぶつかった。瞬間、キャリーバッグを蹴飛ばしていた。「乗り換えで混雑しているのに、キャリーバッグなんか後ろで引くなよ」と思った。いつか蹴飛ばすだろうとは思っていたが。
相手が若い姉ちゃんだったし、キャリーバッグが地面に転がったので、少しは悪いかなとは思ったが、兄ちゃんなら「あほんだら」と怒鳴ったかも。って、河内生まれではないから、とっさに言葉が出てこないだろうが。
キャリーバッグを蹴飛ばしたのは2回目である。20年位前だろうか。まだそんな奴がほとんどいない時代、東京駅の混雑の中で見事にど真ん中を蹴ってしまった。相手は男だった。「登山靴を履いていないのが残念」と思ったが、実は大きく重いリーガルの靴を履き、早足だったので、バッグが凹んだかもしれない。
キャリーバッグとダムと、すかっとした旅行だった。そこで、大町の駅でおやきを買って帰った。暑い日に熱い食べ物が美味いだろうと思った次第である。
20180730黒部ダム.JPG

2018/07/30


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