川北英隆のブログ

ヤウンバク村に泊まる

セピック川の中流部、パグウィからは舟の旅となる。川沿いに陸路はない。あったとしても徒歩のみ、車では無理である。そのパグウィで、捕まえられた大きなワニ(クロコダイル)をいきなり見てしまった。どんな旅になるのか。
パグウィからセピック川を遡り、最初の宿泊地であるヤウンバク(Yau-umbak)を目指した。セピック川は幅広いのだが(12日にアップした写真を参照)、木が流れているうえ、所々に浅瀬があるのだろう、舟は常に全速力で走るわけでなく、速度を緩めることもある。
セピック川を30分ほど遡った所で舟がほとんどエンジンを止めた。岸に近づく。「ここがヤウンバクか」と思ったが、違っていた。
舟はセピック川の支流へと慎重に入った。浅瀬がある。舟の補助員が舟の先端に立って櫂で深さを確かめる。2つ目の浅瀬では舟が砂の上に乗り上げた。船長と補助員が櫂で舟を押し、流れに再び戻った。
見ると、流れが逆流している。舟の進む方向に水が流れていたから、逆流である。支流を遡っているのなら、水の流れは舟に向かっているはず。変である。
後で確認したところ(セピック川沿いの地名の多くは、日本を出発する前には確認できていなかった)、ヤウンバクはセピック川の蛇行跡の湖(地理で習う三日月湖)のほとりにある。乾季のため湖の水量が少なくなり、本流から湖へと水が流れていたわけだ。
さらに言えば、ヤウンバクへの支流と思った流れは、実のところヤウンバクの村が作った運河だそうである。水路がないとセピック川で暮らすには不便(不可能に近い)から、かつてセピック川が蛇行していた部分を掘り、舟が通れるようにしたらしい。
流れの一番の奥にヤウンバクの村があった。舟を村に着けようとしたところ、猫が出迎えてくれた。子猫である。豊かな村の予感がした。この村にあるゲストハウスで2泊する。
20180813お出迎え猫.JPG

2018/08/14


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