川北英隆のブログ

韓国記者による京都企業の取材

7月中旬、韓国の大手メディア、朝鮮日報の記者からメールがあり、京都企業のことを取材したいと依頼があった。日本語のメールだったので、取材を受けた。1週間後に記者が大学の研究室に来た。8月末、雑誌になったとかで、僕の記事のファイルがメールで届いた。
「朝鮮エコノミー 8月29日号」である。そこに京都特集に掲載されている。
9月10日過ぎに雑誌そのものも郵便で届いた。何箇所か回ったようで、京都企業特集になっていた。村田、堀場、日本電産もあった。大学の同僚もいた。朝鮮日報の本来の意図はよくわからないが、京都企業の活躍に学ぼうということだろう。そう感じている。
それはともかく、雑誌にはほぼ完全に近く、韓国文字が並んでいる。見ても何がなんだかわからない。それなのに、どういうわけか僕の名前だけが括弧書きで漢字表記されていた。他の日本人はそうではない。韓国表記が難しいのかもしれない。
初めて韓国を訪れた時(トランジットだったと思うが)、1994年だったか、まだ新聞には漢字が並んでいて、ある程度意味がわかった。最近では漢字教育が行われていないので、若者は読めないらしい。だから自然と漢字がなくなり、普通の日本人には韓国の新聞など、チンプンカンプンになっている。残念なことである。
僕の部分だけでもある程度知りたいと思い、グーグルの翻訳ソフトで変換したが、これもチンプンカンプンの日本語が戻ってきた。韓国語と日本語の翻訳の利用者が少ないのだろう。まだ、英語と日本語の翻訳の方がましである。
仕方ないので、こういうこともあるだろうと所蔵していた「韓日」辞書を使い、表題だけを日本語に訳した。そうすると「他人のやることをやらないのが京都式経営」ということになった。内容を読むのは苦労なので諦めている。大学の近くに朝鮮学校があるので、そこの学生をつかまえて翻訳させるか。
でも、収穫があった。韓国文字の構造がある程度理解できた。もちろん読めるわけではないが、「な(ん):「ん」は日本語的には小さく書く」と1文字的に発音する表記と、「なん」と2文字で発音する表記とが異なる。このため、(日本人からすると)文字の表記が複雑になっている。知っておかげで、多少慣れたような。そう思っているが本当かな。

2018/09/15


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