川北英隆のブログ

星ヶ城山を歩く

朝、土庄町からバスに乗り、草薙港で降りた。寒霞渓のロープウェイ駅、紅雲亭(280メートル)行きのバスに接続している。島のバスは300円が上限だから、便利に利用できる。多分、コミュニティバス的に運行しているのだろう。
歩くのは嫌だというカミさんはロープウェイを使った。僕は駅の左手から「表登山道」を登った。
深い林の中、コンクリートで舗装された道を登っていく。寒霞渓の岩峰がよく見えるのかなと思っていたから、少しがっかりである。所々、深い林が切れ、そこから岩峰が覗いている。表十二景との名称がある。登りの最後で道が分岐している。左手の道をたどった。
登り切ると緩やかな起伏の尾根に出る。四望頂である。車道が走っている。
寒霞渓(神懸山)は南面が切れ落ちているが、北面は比較的なだらかである。南の岩場と瀬戸内海の展望が素晴らしい。車道を少し歩くと、鷹取展望台(620メートル)への遊歩道がある。展望台に登り、眺めを楽しんだ。展望台から少し下りると三笠園地と呼ばれる広場に出る。ロープウェイの山頂駅もある。ここまでコースタイムで1時間である。
山頂駅から三笠山を越え、寒霞渓の最高地点、星ヶ城山を往復した。
三笠山へは芝生の斜面を登ってもいいが、今回は緩やかに付けられた遊歩道を登った。山頂は狭い草原になり、休息所がある。三角点は草原の南側、林との境にあった。
三笠山から先も遊歩道になっている。緩やかながら、思いのほか長い上りが続く。松と広葉樹の混じった深い林である。紅葉が始まっていた。神社を過ぎ、ほんの少し下り、登り返すと星ヶ城の西峰である。城跡とのことで、石の遺跡が残っている。
西峰から尾根を下り(遊歩道から外れるのが近道)、登り返すと星ヶ城山の頂上(816メートル)である。一等三角点があり、狼煙台を再現したイスラム寺院風の構造物がある。
淡路島、鳴門海峡、四国の展望を楽しみ、ロープウェイ駅に戻った。往復1時間だった。
駅からの下りは「裏登山道」を使った。広場の北東、トイレの横から下る。石畳の道で、表登山道と比べて歩きにくい。濡れていると石で滑るかもしれない。とはいえ、展望は表登山道よりもいい。とくに星ヶ城山の主峰が大きく見えたこと(写真)、その下で石門という岩のアーチを潜ったこと、この2つが感動ものか。少しオーバーだろうが。
下り切ると車道に出る。紅雲亭の1つ下のバス停、猪谷がある(またまたイノシシか)。カミさんがバスで下りて来るのを待つことにした。猪谷まで、コースタイムは50分である。
しばらくして、石門で追い抜いた老夫婦が下りてきた。バス停を教えたところ、ミカンをもらった。ユニクロの速乾性の半袖で寒そうにしていたから、可哀想に思われたのかも。後でカミさんに聞くと、その老夫婦、ロープウェイの登りで一緒だったとか。
時刻通りバスに乗り、草薙港、福田港経由で姫路港まで順調に戻った。
20181104星ヶ城山.JPG

2018/11/04


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