川北英隆のブログ

経済と山の師匠に再会

僕の経済と山の師匠に吉祥寺で会った。元通産省(今の経済産業省)でエコノミストとして知られた宮田満氏である。会ったのは、2007年11月、京都の山に登って以来だった。
その頃まで、満山会という山のクラブを宮田さんが主宰されていたのだが、メンバーが老齢化したこともあり、京都での山行を最後の(それに近い)イベントにして、組織を解散された。このこともあり、宮田さんと会う機会がなくなった。
宮田さんが統計解析課の課長をされていた頃の同僚であり、宮田さんに仲人を依頼した北原氏と原氏と、9月に京都で飲み会をした。9/18に書いたように、その飲み会で上司だった宮田さんに一度会おうという話になり、それを今日実現したわけだ。北原さんは沖縄から、原さんは京都から馳せ参じた。
宮田さんはすこぶる元気そうだった。遠くに白髪の男性の歩く姿を見つけ、「あれや」と確信して出迎えに行くと、やはりそうだった。
宮田さんは目を悪くされたとか。スキーも晴天の日なら大丈夫なのだが、曇っていると斜面がよく見えないので行かないと言われていた。最近では遠くに出かけるのが億劫になり、好きだった読書もままならないらしい。それで、もっぱらの楽しみが、昼にワインを飲むことと、晩酌だとか。
今回、電話で日程などの相談をしたとき、「昼食がいい」と提案されたので、アルコール抜きだと予想していた。それなのに、レストランの店員から「飲み物は」と質問されたとき、「最初はビールかな」と返答されたのは想定外だった。「最初は」ということは次があるということで、ビールの後は(レストランが中華だったため)紹興酒になった。
北原さんと原さんは、宮田さんと会うのが30年ぶりとか、そのくらいだったらしい。30年とは、70歳近い2人にとって(僕もそうだが)人生の半分近い。その半分を語らないといけないため、昼食の時間があっと言う間に過ぎた。
目以外、体も頭もすこぶる健康なのにと思う。年齢に打ち勝つのはままならないものである。時々、吉祥寺か荻窪界隈に行き、宮田さんと一献傾け、山の報告でもしないといけないなと思った次第である。

2018/11/14


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