川北英隆のブログ

コヒマの途中、ナガ族の村に

インパールからコヒマまで車で移動した。2つの都市の距離は直線で100キロ、大きな曲線のない道なのだが、舗装が良くない。しかも途中で原住民の村に寄った。結局、インパールを遅くない時間に出て、コヒマに着いたのは、深夜ではないが、とっくに暮れていた。
かつて、インド中心部からコヒマの西、平坦部分まで鉄道が敷かれ、そこから道路でコヒマ、インパール、ミャンマー経由、雲南まで物資が運ばれた。このルートを遮断する名目で、日本軍がインパールやコヒマに進撃したのである。
だから、インパールとコヒマを結ぶ道路は広い。とはいえ、メインテナンスが行き届かないのだろう。舗装に大きな穴ができ、悪路になっている(これを否定するようだが、非常に悪いわけではない)。
途中、ナガ族の村に立ち寄った。Maram Khullenと、その兄弟の村なのか、Willong Khullenである。両村には、近くの平らに割れる岩を使った墓石のようなモニュメントがたくさん立っていた。
この2つの村もそうなのだが、ナガ族は丘の上に住んでいる。気候や狩猟の都合なのか。その中、豊かな家には白い彫刻があり、動物の頭部が飾ってある。これにより、精霊が宿るのだろう。かつては人間の頭部も同様に扱われていたらしい。この周辺の村では、1950年(僕の生まれた年やんか)が最後の人間の首狩りだったとか。
上の写真は当時の酋長(王)の家である。右に大きな壺のようなものがある。これは竹で編んだ米びつである。家の中に入ると動物の頭部が飾ってある(下の写真、別の家)。他の村の家も大きくは変わらない。家長の力を示すとともに、犠牲者を讃えている。不思議な空間だった。
20181217ナガ族の家.JPG

20181217動物の頭部.JPG

2018/12/17


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