川北英隆のブログ

ナガ族と独立

ナガ族に関して、事前ではなく事後に調べた。世界大百科事典にアクセスできたので、そこからの情報である。
ナガ族について:モンゴロイド(そらそやな)、言語はチベット・ビルマ語系に属するが部族ごとの方言が大きい(現地でも互いに言葉が通じないと説明された)、稲作の文化(コノマのアンガミ部族)はあるものの多くは焼き畑、防衛上の観点から集落は尾根上に密集、かつては部族間の戦いと首狩りが行われた、村には男子集会所がある(確かにどの村にもあった)、村には大きな木に割れ目を入れた太鼓がある(これも見た)、儀式において牛を捧げる、かつては巨石記念物を盛んに建立した(確かにあった)などとある。
第二次世界大戦後、インド(1947年独立)の支配から抜け出したいとの要求が高まり、その結果として1963年にナガランド州が成立したとある。しかし、コノマ村にある石碑は、その後も独立運動が続いたことを物語っているし、今もミャンマー国境付近では独立を目指した武力闘争が続いているとネットに書いてある。我々が見学に行ったホーンビル・フェスティバルはナガ族の結集のためなのか、インド政府がナガ族をおとなしくさせるためなのか。多分後者のような気がする。
そもそも、ナガ族はインドとミャンマーの国境に関係なく暮らしていたし、今も自由に(どの程度かは不明ながら)国境をまたいで移動しているらしい。国境とは、後から侵略してきた民族や国が勝手に決めたものでしかない。
3つ写真をアップしておく。
最初はコノマの棚田(青々しているのはにんにく畑)、次はコノマでの祭りの準備用にさばかれる牛とその頭部(右端の村民がナタで割ろうとしている)、最後はWillong Khullenの巨石記念物である。
20181224コノマの棚田.JPG

20181224牛の頭部を割る.JPG

20181224ナガ族の巨石建造物.JPG

2018/12/24


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