川北英隆のブログ

イチローの引退に思う

プロ野球のファンではないが(子供の時からそうだが)、特定の選手なら知っている。イチローもその一人。そのイチローをアメリカで見たことがある。昨日の引退宣言をニュースで見て思い出した。
イチローをアメリカで見たといっても、球場に出掛けたわけではない。
2001年7月、アメリカの山登りに友人と出掛けていた。ラスベガスに降り、空港近くのホテルに泊まり、翌朝レンタカーでユタ州近くに行き、グレートーベースン国立公園にあるホイラー(Wheeler)山に登る計画だった。
たまたま、そのラスベガスの空港近くのホテルのテレビを友人2人が見ていて、「そういえば今日はオールスターゲームやったね、イチローが出ているはず」とチャンネルを変えた。僕はあまり興味ないながらも、イチローが出ている程度は知っていた。そのゲームをずっと見ていたわけではなく、ちらちら程度だったが、イチローがヒットを打った瞬間は見た(打ったというので、見たかもしれない)ように思う。
「オールスターで打つとはすごい」と思った。正直に言うと、このラスベガスのテレビまで、イチローをテレビの画像で見たことがなかった。
そのアメリカでの印象と、たまたまアメリカのテレビで見たのもなにかの縁というので、イチローの活躍には注目していた。いつだったか、テレビで松井との対談番組があった。イチローがペラペラと冗談交じりに喋っていたので、「へえー」と、見かけによらない一面を見たと感じた。急ぎ血液型を調べたところ(僕は血液型と性格を半ば信じている)、Bだと知って感動した。何でかというと、ぴったりの性格だと思ったから。これが2つ目の記憶である。
3つ目は、イチローのアリゾナ時代、キャンプ入りするときのTシャツシリーズである。テレビでの対談といい、Tシャツといい、外観だけを見ていると本質を見抜けない好例だと思っている。もしくは、誰でも本音を隠す傾向がある。よく言うのが、キャンキャン吠えるスピッツは怖くなく、吠えない犬ほど怖いという(犬をいつも警戒している僕の)自己流の格言である。
ラスベガスのテレビから18年が過ぎ、引退である。その間、日本の球界に戻らなかった。これもすごいと思う。アメリカで活躍を続けたからだろうが、その活躍を裏打ちしたものは何だったのか。日本企業にも是非とも考えてほしいと思っている。

2019/03/22


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