川北英隆のブログ

ワディ・ラムを走る

ワディ・ラム入口近くの「キャンプ」から、その最深部に位置するウンム・アーダミ山まで、砂漠の中を走る。砂は深くない。雨季に水が流れるから草も生え、それを食べさすためにベドウィンが放牧をしている。観光用とベドウィン保有の車が走るから、道もある。
ワディ・ラムは砂漠ではあるが、完全な砂の砂漠ではなく、四囲に岩稜が続いている。岩は砂岩が多く、柔らかいため水と風により削られている。それが砂漠の砂となる。
今もそうだが、かつても人が生活していたようで、岩絵も残っている。アルジェリアとリビアの国境地帯にあるタッシリナジェールに近い風景である。
そんな砂漠を2時間強も四駆で走り、ウンム・アーダミ山の登山口に着く。ここまで入るのは観光客というよりも、登山者だから、道も少し怪しくなる。
我々の場合、先導する車が道を間違ったようで、かなり砂の深い峠に入り込んだ。峠からの下りが急だったため、帰りに登れるかどうか心配した。戻りは正規のルートだったので、杞憂に終わったのだが。
登山口は薄いながらも草原になっている。雨季の終わりなので花盛りだった。高度1450メートル程度、頂上まで高度差400メートルである。何組か登山者がいた。人気の山のようだった。
写真はワディ・ラムを走る風景である。ラクダや羊を時々見かける。
20190420ワジラム.JPG

2019/04/20


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