川北英隆のブログ

エド・ディルと展望の丘

ついでにペトラ遺跡群の最奥にあるエド・ディル(日本語で修道院の意味)についても書いておく。エル・ハズネと同様、墓だったとされている。後の時代にキリスト教の施設として使われ、十字架があったことから、現在のアラビア語の名前が付いている。
エド・ディルに行くには900段とかの石段を登る。ロバも使えるので、その場合はしっかりと交渉することになる。
エド・ディルの先は丘になり、頂上部には茶店がある。その建物が少し邪魔なものの、十分な展望が得られる。ペトラを刻んだ深い谷と、反対側の砂漠(というか、死海に続く地溝帯の一部)が見える。
針葉樹も点在していて、文明が(ペトラ遺跡を作ったナバタイ人)が、森林を伐採したのだろうとイメージできる。水があったとしても、薪つまり火の得られない土地に文明が発達しはしない。
写真が丘の上から見たエド・ディルである。エル・ハズネと異なり、そこまで劇的な出現をしないことと、見に行くのに多少の体力が必要なため、知名度で劣るのだろう。見ると感動というか、素晴らしいと思うのだが。
20190421丘からのエド・ディル.JPG

2019/04/21


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