川北英隆のブログ

死海に浮かぶ

死体が浮かぶと読みそうになる。縁起が悪そうだが、一回浮かんでみれば後は大丈夫だろうと、死海に浮かんでみた。説明が前後になったが、あの有名な死海はヨルダンとイスラエルが(アラブ的には問題ながらも)半分ずつ領有している。
知らなかったのだが、死海には北からヨルダン川が注いでいる。キリスト教の歴史が詰まった地域であり、いろんな紛争を抱えているのがおぼろげながら実感できる。
死海は東西には大きくなく、琵琶湖と同程度でしかない。宿泊したのはヨルダン側、死海の北端に近かった。一大リゾート地になっていて、高級ホテルが林立(とは少し大袈裟)している。
着いた日と翌日は霞んでいた。死海から蒸発する水蒸気が多いため、多くの日は霞んでいるのだとか。そんな最終日の朝、対岸がくっきりと見えた。白い、イスラエル側の丘である。その丘の向こうにエルサレムがある。写真がそれだが、やはりくっきりとはいかなかったようだが。
そんな光景を眺めると、是非ともエルサレムを訪れたいと思ってしまう。現実主義者だから無宗教に近い(あえて言えば山岳教か)。とはいえ、西洋文化の基礎となり、そこから中東のイスラム文化を枝分かれさせたユダヤ教、その発祥の地を見ないわけにはいかないと思う。
20190426死海からイスラエル側.JPG

2019/04/26


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