川北英隆のブログ

トレドへの電車の予約

マドリードに滞在しつつ、適当にトレド観光に行こうと考えていた。46年前の旅行でトレドに感動した。時間があれば、もっと滞在していたかった。だから再訪である。
事前にちらっと調べたところ、マドリードから電車やバスがたくさん出ている。簡単に行けると思った。
ところが、マドリードに着いてからの暇な時間帯に、トレドへ実際にどう行くのかを調べたところ、意外に大変だとわかってきた。そもそもバスで行くつもりはなく(時間がかかるから)、電車(高速列車、Renfeというスペインの国鉄が運営)を使おうと考えていたのだが、それが座席指定で、その予約が簡単ではないそうな。
調べた末に、ネット予約が一番簡単だとわかった。そこでマドリードのホテルからの予約を試みた。と、カードで決済する段階(つまり最後の最後)になってネットが動かなくなった。
「ホテルのWi-Fiというオープンな環境から予約サイトに入り、カード決済に進んだんがアカンかったのか」、それとも「夕方の5時を過ぎたので、スペイン国鉄のことだから退社時間になったのかな」と想像した。そこで、翌日の朝(トレドに行こうと思っていた前日の朝)に、今度はホテルのWi-Fiではなく、スペインの通常の回線にSIMカード経由で入ることにした。
結果はというと、この翌日のチャレンジでも、同じようにカード決済の段階ではねられた。リスクを考えなかったので反省しているのだが、持参していたカード3枚で試してしまった。1枚はカード会社から要求されたパスワードを持参していなかったから(そんなん、海外で要求されるとは思わんで)、もう2枚は現地の会社が受け付けなかった。だから指定券を買えなかった。
ところで、今回のカード決済のリスクとは何か。アクセスしたサイトが詐欺サイトだった可能性である。今のところ、現地の会社が受け付けなかった2枚のカードのうちの1枚について、代金が引き落とされた後、同じ金額が振り戻されていることを確認している。だから、詐欺サイトではないだろうと、99%安心しているのだが。
話を戻すと、ネット情報をさらに調べると、当日の指定席の購入にはえらく時間がかかり、そのためにトレドに行けないリスクがあることを知った。そこで、ネット予約を試したのがトレドに行こうとしている前日でもあるので、駅に行き、翌日の指定券を直接買いに行くことにした。
売り場はアトーチャ駅の構内にある。駅には植物園があり、その手前に売り場がある。昔のJTBのようなものだろうか。みどりの窓口では決してない。
でも、言うはやすしである。職員らしきのに聞きつつ、やっとのことでそれらしき列に並んだ。前に10組ばかし並んでいたか。「ネットの情報と異なり、空いているのかな」と思ったのは間違いだった。1時間以上並び、何とか予約できた。
思うに、現地で切符を予約するのは、ネットに慣れない老人か異邦人か、それとも複雑な切符を買おうとする者である。だから1組当たりの時間がかかる。
結論は、日本から予約するにかぎる。ネットでは、「日本から予約できなかった」という書き込みを見なかったので。
写真はようやく入手した切符でトレド行きの電車に乗り込む場面である。意外に粋な電車が待っている。
20190606アトーチャ駅.jpg

2019/06/06


トップへ戻る