川北英隆のブログ

学会とチリの大学

今回の学会はチリ、ディエゴ大学のMBA用校舎で催された。調べるとそういうことなのだが、事前には主催校に関する興味もなく、会場だけを直前に確認した。
学会が確保していたサンチャゴのホテルから会場までどのように行くのか。事前にグーグルマップで確認すると、距離的に大したことはなく、散歩がてら歩けるかもしれないと思った。
「どう歩くのか」と地図をさらに見ると、ホテルと大学の間に「緑の領域」が広がっている。「公園かな」と思ったが、航空写真で見ると丘だと判明した。山越えになる。それでは歩くわけにいかない。
そこで、サンチャゴには地下鉄網があることを知っていたので、最寄り駅を探したところ、歩ける距離に駅を見つけた。ホテルから1回乗り換えが必要なものの、何とかなりそうだった。
サンチャゴ空港に着いた早朝、ミニバス(乗り合いタクシー)に乗ってサンチャゴのホテルに入った。ホテルのチェックインは当然ながら午後なのだが、フロントにお願いしたところ、「まず朝飯を食べて待て、10時にチェックインできる」と言われた。これで最初の難問が解決した。
一緒にチリに入った日本人のSR氏と相談のうえ、チェックインの後、午前中に学会の会場に行って受付を済ますことにした。学会からは、朝と夕方に専用バスを手配すると連絡が来ていたものの、当日の10時過ぎには何もない。そのような場合、会場に来るには路線バスがいいとも学会から案内が来ていた。
どうするのか。地下鉄を使うのか。路線バスか。はたまたタクシーか。タクシーを躊躇していたのは、現地通貨、ペソをあまり持ち合わせていなかったからでもある。
ロビーでそんなことをSR氏と相談していると、近くに日本人ガイドが誰かを待っていたらしく、ホテルの従業員(ドア係)を巻き込んで相談に乗ってくれた。ホテル側が言うには、路線バスは少しリスクがあるから避けるべき。地下鉄の最寄り駅から歩くのは、付近が工場街で、人通りが少ないから避けるべき。タクシーがお勧めで、2万ペソ(3500円程度)で往復の手配ができるとのことだった。
結局はお勧めのタクシーにした。確かに会場となった校舎の周辺は広々とした敷地だった。企業などの新しい建物も点在していて、その中の1つが大学の校舎だった。学生の通学はどうしているのだろうか。路線バスなのかと、少し心配になるくらい人通りの少ない場所だった。
ホテルのドア係が手配してくれたタクシーは市内を流しているタクシーではなく、契約タクシーなのか、その類だった。ガイドブックを読むと、チリではそういう制度になっているようだ。メーターはなく、ドア係が「なんぼ」と言う。ぼられてはいないのだろうが、少し高いようだ。その高い分(その一部)はドア係に流れている。でも、安全だし、便利だから仕方ないか。
なお、今回の旅行中、普通のタクシーには乗らなかった。ホテルの契約タクシーか、地下鉄をもっぱら利用した。
上の写真は、会場となった大学の校舎である。下は、チリというか南米で一番の名門、チリ大学である。チリ大学はサンチャゴの中心部にあり、1842年からの歴史を誇る。時間がなかったため、この美しい建物の中には入らなかった。
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2019/08/06


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