川北英隆のブログ

お盆の大混雑への疑問

今日、東京に日帰りで出張した。お盆休みの入り口、東京駅の構内は大混雑だった。普段多いサラリーマンと違い、爺さん婆さんが多いから(そんなこと言えた年齢かって?)、また子供連れが多いから、そんなのがまごまごしているため、余計に混雑していた。
いつも思うのだが、5月の連休、8月のお盆に何故日本人は集中して休み、移動するのか。
この点、正月は季節のものだから、まあ仕方ないかなと思う。これに対して、5月の連休は完全に人為的なもの、たまたまである。お盆は、関西では季節のものに近いが、新暦で何でもかんでも済まそうとする味も素っ気もない関東が、お盆の休みだけはどうして旧暦なのか。少なくとも勝手に、7月にお盆休み取ればいいのでは。
「働き方改革や」と政府が叫んでいる。今日の混雑を見ると、そんな「働き方」という間接的な表現ではなく、「休み方改革」と言うべきだと思ってしまった。
自分が好きなときに休む。これが鉄則である。旅行が安くあがるし、予約も簡単だし、そもそも混雑していないからほんとうの意味での「休み」になる。ついでに書くと、僕のモットーは、「他人が働くときに休む、休むときに働く」である。
そもそも押し合いへし合いで休みに向かって移動して、どうするのか。疲れを上乗せするだけだろう。それともよほど通勤電車が好みなのか。
今日の帰りの新幹線がひどかった。実は夕方の会議が早く終わった。1週間前に、17時半頃の新幹線を予約していたのだが、それを17時前に変更しようとした。ところが、その新幹線、グリーン車を含めてすべて満席だった。1週間前には、まだグリーン車にかなりの空席があったのだが。
自由席はどうなっていたのか。新横浜付近での車内放送によると、自由席が混雑しているので、ワゴン車による車内販売ができないとか。京都駅で降りる時、グリーン車と普通車の通路に座り込んでいる乗客がいた。相当混んでいたのだろう。
結論である。働く側は考えて休むべきだし、会社も考えて休ますべきだ。今のままでは「働き方改革」が単純に形式主義に陥っている。それでは疲れが取れないから、本当の意味での休暇になっていない。非常に残念である。

2019/08/09


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