川北英隆のブログ

都心からの筑波山

某所を訪れ、部屋に通された。しばらく一人だったので、いつものようにキョロキョロしていると、立派な山が見えるではないか。どこの山か。瞬間に筑波山だと気づいた。東京に25年以上住んでいたが、都心から筑波山がはっきり見えたのは珍しい。数回だろう。
当時勤務していた事務所はそんなに高いビルではなかったし、そのビルの真中くらいに位置していた。だから山は見えない、仕事でどこかの会社を訪問したついでに、ふと見えた程度である。
実は当時の通勤時の楽しみが、満員電車のドアに陣取り、山を見ることだった。ドアにもたれていると、走行中にドアが不意に開いたり、ガラスが割れたりする危険性があるものの、めったにないと思っていた。もっとも、ドアに上着のボタンが挟まり、降りるのに奮闘した経験がある。ボタンを引きちぎって降りたが。
通勤は中央線だった。秋から冬にかけ、関東平野の北西から北側に広がる山が高架部分からよく見えた。時には日光まで見えたものだ。では筑波山はどうかと言うと、背が低く、中央線からはるかに遠いので、見られなかった。
久しぶりの筑波山、「すごいね」、「立派やね」というので、写真を撮った。
人間の目は非常に優れていて、筑波山に感動したのだが、写真はそんな立派な姿に撮れていなかった。空の青に吸い込まれた感じである。とはいえ、多少の値打ちは残っているだろう。というので、アップしておく。
20191112筑波山.jpg

2019/11/12


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