川北英隆のブログ

親日的な台湾は嬉しい

台湾を好きな理由にはいくつかある。山がある、料理が美味い、(中国本土と違い)読める漢字が書いてある。さらに言えば、親日的なところもある。
第二次大戦の前、日本が台湾を統治していた。とはいえ、当時の台湾は中国の辺境だったうえに、中国人とは別の民族も多数暮らしていた。この点が韓国との大きな差をもたらしている。
台湾の住民にとって、支配者が中国本土にいても日本にいても大差ない。それに当時の日本の支配が比較的緩やかだったとも聞いた。中国人でない住民にとってみれば、支配者だった中国を退治してくれたのが日本ということにもなる。25年少し前、初めて台湾を訪問したときには、原住民が向こうから日本語で話しかけてきたものだ。
韓国というか朝鮮半島の場合、日本が統治したのは「全部」である。しかも、朝鮮半島側からすれば、歴史的に日本は弟分というか、文化的に劣った国である。朝鮮半島を通じて中国やさらにはペルシャなどの多くの文化が日本に伝わった。
さらに言うのなら、「半島での抗争に敗れた朝鮮半島の者たち」が日本に逃れたのではないか。因幡(いなば)の白兎がそれを象徴しているように思えてならない。騙したサメの背中を飛び跳ね、向こう岸に渡り切る寸前に赤裸にされた白兎が、半島を命からがら逃れ出た者を象徴しているのではと思える。そうだとすれば、日本とは「敗走した者たちの国」になる。
台湾に話を戻すと、いつ訪問しても親切である。もちろん反日感情を抱いている者もいるのだろうが、そんなのはどの国でも同じである。好意を抱いてくれている者の割合が高いのなら、居心地も良い。
飲食店で小銭をジャラジャラいわせながら勘定をしていると、レジの姉ちゃんが札と交換してくれた話はすでに書いた。英語で話かけると日本語で返事が返ってくることも多い。お互い、英語で話をすると面倒極まりないからかもしれないが。
そんな話を某氏としていると、幹部になる条件の1つとして「日本語ができること」という企業もあるとか。日本が重要な取引先だという背景もあるのだろうが、この場合、「英語ができるとした方が、グローバルな展開でより有利やろに」と思ってしまう。
台北には日本食レストランやラーメン屋が多い。スーパーに入ってみたところ、日本の製品がたくさん売られている。巻寿司が置いてあったりもする。日本の食品メーカーにとって台湾はなかなかの市場のようだ。
そんなことを思いながらホテルでの朝、テレビのニュースを見ていると、少女が「赤裸」で死んでいたとのニュースというか、字幕が目に飛び込んできた。ネットで調べた表題を記しておくと、「少女疑吸笑氣赤裸無傷陳屍旅館 男友也昏迷在一旁」である。
因幡の白兎みたいなものか。事件の内容を十分理解できないこともあり、「赤裸」に大笑いしてしまった。

2019/11/23


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