川北英隆のブログ

台北の北平上園楼

台北の最初の夜、雙月食品社に振られた(昨日書いた)。仕方ないので、「近所に何かあるやろ」とグーグルマップで確認しつつ歩いたところ、すぐに大衆よりは少し上のクラスのような中華料理屋を見つけた。北平上園楼という。客も入っているので、中に入った。
テーブロクロスが敷いてあり、ちゃんとした中華料理屋だった。メニューを頼むと日本語バージョンも出てきた。山西省(北京から見て南西)の料理だとか。確かにメニューには羊料理がいくつか並んでいる。
クラゲの酢の物(わが家はこれが大好き)、ナマコと野菜の炒めもの、羊肉の炒めもの、蛤と冬瓜のスープを頼んだ。アサリと冬瓜スープを頼んだのは、最近見た「孤独のグルメ・台湾編」で「アサリのスープ」が登場し、美味そうだったため。それに、美味くもない機内食に食べ疲れたせいもある。大中小を選べる料理はすべて「小」にした。それぞれ1皿300元台程度、スープは100元程度だったと記憶している。
クラゲは少し硬かったが、日本に比べてはるかに量があった。ナマコは一緒に煮込んであった野菜に出汁が染み込んでいてが美味かった。羊はパクチーや他の香辛料と炒めてあり、甘いような香りに包まれていた。アサリだが、蛤のようでもあり、孤独のグルメではないが「台湾、恐るべし」と思うほどに感動した。
2日後、雙月食品社のアサリのスープに少しがっかりしたのは、この北平上園楼のスープがあまりにも美味かったからである。
食べているとどんどん客が入ってきた。鍋が流行っていた。真ん中に背の高い筒が飛び出した鍋が据えられる。大人数で羊の肉を鍋に入れて食べるのだろう。美味そうだったが、今回は諦めざるをえない。
現金で勘定を払ったのは、「両替した札が減るやん」と不満だったものの、京都では現金払いのみが普通だし、仕方ない。料理に満足して通りに出た。
写真はアサリと冬瓜のスープである。写真よりも口のほうが早かったため、少し量が減っている。
20191124アサリと冬瓜のスープ.jpg

2019/11/24


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