川北英隆のブログ

小利を追って命を落とす

新型コロナちゃん、これを受けて中国政府が団体旅行を禁止する。これ以上の大量のコロナちゃんを世界各国に送り込むリスクを避けた。もっと早ければもっと良かったとは思うが、英断である。日本が真似できるのかと言えば、絶対と断言できるくらい、不可能だろう。
コロナちゃん問題、WHO(世界保健機関)は何に遠慮したのか、腰砕け状態である。23日に委員会を開催したものの、「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」を宣言するには時期尚早と判断したとか。土日と春節をはさみ、自体は急速に悪化している。
それを受け、中国は最悪の事態を回避しようと懸命だ。WHOよりマシな行動をとっている。そもそもWHO、土日もなしに働くのが、このコロナちゃんに対する正しい行動だと思うのだが、何をしているのだろうか。
この団体旅行を禁止に対し、大きな問題が露呈した。日本のマスコミの多くが、「春節を利用した中国からの観光客が大きく減りホテル、観光地、ドラッグストアが大打撃の懸念」的なニュースを流している。
「ノータリンちゃうか」と思う。「そんなに懸念するのやったら、武漢に出向いて現地の支援をして、一日でも早く多くの観光客が日本に来られるように奮闘したらええのに」とも思う。
新型コロナちゃん、感染力がすこぶる高いとは言えないものの、人から人に伝染するのも確からしい。それに、じんわりと症状が重くなるのは質が悪い。知らないうちに感染している可能性がある。
そんな患者が自覚のないまま日本に大量に来ればどうするのか。とくにホテルの従業員はリスクが高い。飲食店の従業員も、空気がこもる冬は危険である。これで日本人に感染者が出たとして、さらに誰かが死んだとして、マスコミはどういうニュースを流すのだろうか。中国や日本政府をギャンギャン非難するに決まっている。
とりあえず、その万が一の(あってほしくない)事態を想定し、その時のマスコミの記事を「期待」しつつ、中国政府が団体旅行を禁止するという今日のニュースをメモしたのがこのブログである。

2020/01/26


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