川北英隆のブログ

静かな京都でコロナを考える

毎日コロナちゃんのことを書いている。今日は京都の現状報告である。一言、「数年前の静かな京都に戻っている」と。
春節の直前に中国を出発した観光客はともかく、「日本は近いから、数日の日程で十分」と計画していた中国人が日本に来られなくなったのだろう。おかげで静かな京都が取り戻せている。もちろん中国人が皆無ではない。でも、「これくらいなら許せる」と思う。
コロナちゃんを理由に、日本も中国からの入国を厳格化するらしい。当分、中国人観光客は減るだろう。個人的にコロナちゃんから遠くに脱出しようとする中国人は出てくるだろうが、団体が来なければ観光客は増えない。
先日、中国人と話す機会があった。北京に実家があり、日本で働く女性である。春節の時期には毎年中国に帰っているらしいのだが、帰ろうと思っていた直前に実家から連絡があり、「今年は帰らないほうがいい」とか。中国らしい毅然とした態度である。
今回のコロナちゃんで思うことがある。
1つは、ネットの時代における情報の扱いである。フェイクニュースとは言わないまでも、騒ぎ過ぎの情報をどうするのか。一方、何でもかんでも情報を抑制してしまうと、真実が隠れてしまう。隠れた真実が誰の目にも明らかになったとき、すでに手遅れという事態も生じうる。第2次世界大戦中、日本の「大本営発表」の経験もある。
真実を正しく把握し、迅速に対処するとともに、事実を広く正確に伝えること。これを政府として真面目に考えておく必要がある
2つに、中国の影響力が非常に大きいとの事実である。経済的な力は当然だろう。その負の影響(グローバルな物流、生産網がどこまで持ちこたえるのか)がこれから試される。
同時に、WHOだが、今のトップはエチオピア人で、中国にネットワークを持っているとか。かつてエチオピアを旅行した時、エチオピアのインフラ建設に中国が力を入れていた。それにより、中国が大きな影響力を持つようになったのだろう。
ニュースによると、WHOの行動には中国に対する配慮があったとも。
https://www.jiji.com/jc/article?k=2020013100312&g=int
3つに、そのアフリカには中国からの労働者が大量に送り込まれている。中国発のアフリカ便に途中から搭乗すると、周りが中国人だらけのことがある。
コロナちゃんの広がり具合を確認すると、アフリカはゼロらしいのだが、アフリカ各国の病原菌に対する監視体制と技術から考えると、どこまで本当なのかわからない。感染者が確認された地域をよく見ると、先進国とそれに準じる国だけである。少なくともアフリカにも広がっていると考えておいた方がいいかもしれない。

2020/02/01


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